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W 社は,中堅の自動車部品製造会社である。W 社は,土曜日,日曜日及び年末年始を休業日としており,休業日以外の日を勤務日としている。W 社の従業員は,勤務日の 9 時から 18 時まで勤務している。W 社の生産部は,生産活動に関わる計画及び管理を行っている。W 社の情報システム部は,生産システムなどのアプリケーションシステムの開発と運用を行っている。
生産システムは,24 時間 365 日稼働しており,生産部の従業員が利用している。生産部の従業員は,生産システムを使って,表 1 に示す生産支援業務を行っている。
| 生産支援業務 | 業務内容 | 実施予定時間帯 |
|---|---|---|
| 週次生産計画 | 製品の在庫状況と販売計画などから翌週の生産計画を日別に作成する。 | 毎週木曜日の 10 時から 12 時まで |
| 日次生産計画 | 週次生産計画を基に前日までの生産実績などから翌稼働日の生産計画を更新する。 | 月曜日〜金曜日の 13 時から 14 時まで |
| 資料作成 | 毎週月曜日に実施する生産活動全般に関わる会議の資料を作成する。 | 毎週金曜日の 15 時から 18 時まで |
| 機能名 | 機能概要 |
|---|---|
| メッセージ監視 | ログファイルに出力されたメッセージから,指定した条件に合致したメッセージを監視画面に出力する。 |
| リソース監視 | 監視対象サーバに対して,1 分間隔で CPU 使用率を測定し,測定結果を基に,10 分間隔で直近の測定結果 10 個分の CPU 使用率の平均値を算出し,データとして記録する。算出した値が対象サーバに対して設定したしきい値を超過した場合,算出した値としきい値を超過した旨のメッセージを監視画面に出力する。 |
生産システムの業務サーバの監視では,対象サーバに対するリソース監視機能のしきい値を,80%と設定している。生産支援業務を行う時間帯は,生産支援業務を行っていない時間帯に比べて,CPU の負荷が高いことが判明した。生産支援業務を行っていて,生産システムの利用が一時的に増加すると,CPU 使用率がしきい値を超過する事象(以下,しきい値超えという)が発生していることが分かった。2022 年 4 月第 3 週に発生した,しきい値超えの発生件数を表 3 に示す。
| 時間帯 1) | 11 日 月曜日 | 12 日 火曜日 | 13 日 水曜日 | 14 日 木曜日 | 15 日 金曜日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10 時〜11 時 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 |
| 11 時〜12 時 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 |
| 13 時〜14 時 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| 14 時〜15 時 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 |
| 15 時〜16 時 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
| 16 時〜17 時 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 |
| 17 時〜18 時 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 |
しきい値超えが発生した場合は,イベント記録簿に,発生時刻,対象サーバ及びメッセージ内容(以下,これらをイベント情報という)を記録する作業が必要であり,運用業務工数の多さが,監視チームの負担となっていた。しきい値超えが発生して次の平均値算出時刻である 10 分後に再びしきい値超えが発生した場合,監視チームはインシデントと判断し,インシデント対応プロセスを開始する。インシデント対応に時間を要する場合は,CPU 使用率が 90%以上となって,生産システムの利用者に業務影響を及ぼすインシデント(以下,業務影響有インシデントという)になる前に,利用者に連絡し,業務量を一時的に抑制してもらう。表 3 の場合,合計で 10 件のインシデントが発生していた。インシデントに当たらない場合は,利用者への連絡などは行わずに対応完了としている。
| 項番 | 主な機能 | 設定内容 |
|---|---|---|
| 1 | 過去 4 週間分の CPU 使用率などに基づいて自動で計算したしきい値を,前日の 13 時に自動で設定する。具体的には,4 週間分の同じ曜日,及び同じ“測定時間帯”の値の平均値に“指定する割合”を加算した値をしきい値として設定する。設定されたしきい値が“指定する基準値”を超える時間帯がある場合1),しきい値設定の警告が表示される。 |
|
| 2 | 監視対象サーバに対して,1 分間隔で CPU 使用率を測定し,測定結果を基に,10 分間隔で直近の測定結果 10 個分の CPU 使用率の平均値を算出する。算出された値が,しきい値を超過した場合,イベント情報,及び設定されたしきい値を R ソフトに記録し,監視システムのメッセージ監視機能に通知を行う。2) | - |
| 3 | 日単位で除外日を指定することができる。除外日を指定した場合は,項番 1 で 4 週間分の CPU 使用率を自動で計算するときに,除外日のデータを対象としない。 | - |
Y 氏は,次の理由から表 4 の項番 1,及び項番 2 の機能を使うことにした。
| 曜日と測定時間帯 | 月曜日 10:31〜10:40 | 水曜日 13:31〜13:40 | 金曜日 16:51〜17:00 | |
|---|---|---|---|---|
| CPU 使用率の平均値 | 4 週間前 | 51% | 67% | 74% |
| 3 週間前 | 49% | 64% | 72% | |
| 2 週間前 | 47% | 66% | 69% | |
| 1 週間前 | 45% | 67% | 73% | |
| 設定するしきい値 | しきい値 | 53% | a% | 77% |
〔システム監視の改善〕について答えよ。
本文中の下線(ア)について,現実的な改善策とはならなかった理由を,25 字以内で答えよ。
表 4 中の項番 1 について,監視画面に“指定する基準値”を超えた旨の警告のメッセージが出力された場合,監視チームが確認すべき内容を,20 字以内で答えよ。
表 5 中の a に入れる適切な数値を答えよ。
〔R ソフトの検証〕について答えよ。
本文中の下線(イ)について,除外日の設定を考慮する必要がある理由を,50 字以内で答えよ。
本文中の下線(ウ)について,作業の負担を減らすことが可能であると判断した理由を,40 字以内で答えよ。
〔インシデント発生の未然防止への活用〕について,本文中の下線(エ)で,業務影響有インシデント発生の兆候を早期に発見できると考えた理由を,CPU使用率の推移の観点から,40 字以内で具体的に答えよ。