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A社は, 一般消費者向けの商品を製造販売している。A社の情報システム部は, 現在オンプレミスで販売システムを運用している。販売システムは, 社外の一般消費者及びA社営業部の営業部員に, 販売サービスとして提供されている。一般消費者は, インターネットを使って販売サービスを利用し, A社商品の検索と注文を行う。営業部員は, A社社内のPCを使って販売サービスを利用し, 商品の新規登録・削除及び商品の価格変更を行う。
| 種別 | サービスレベル項目 | サービスレベル目標 |
|---|---|---|
| サービス可用性 | サービス時間 | 24時間365日(計画停止注1)を除く) |
| サービス稼働率 | 99.8%以上 | |
| 保守性 | インシデント発生時のサービス回復時間 | 4時間以内 |
| 性能 | オンライン応答時間 | 商品検索:平均2秒以内 商品注文:平均5秒以内 |
| 年度注1) | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 |
|---|---|---|---|---|---|
| ピーク時間帯の1時間当たりの処理件数 | 1,200 | 1,700 | 2,200 | 2,700 | 3,200 |
C氏は, 表2のトランザクション処理量でサービスレベル目標を達成するために必要な費用を算出した。現行の販売システムの費用をベースに算出したオンプレミス費用の見通しを表3に示す。なお, ハードウェアはリース契約で調達し, 月額で費用が発生する。
| 年度 | 2023 | 2024 | 2025 | 2026 | 2027 |
|---|---|---|---|---|---|
| 年間費用(百万円) | 336 | 336 | 696 | 696 | 696 |
| 一時費用(百万円) | 500注1) | - | 200注2) | - | - |
| 種別 | サービスレベル項目 | サービスレベル目標1) |
|---|---|---|
| サービス可用性 | サービス時間 | 24時間365日 (計画停止を除く) |
| サービス稼働率 | 99.99%以上 | |
| 保守性 | インシデント発生時のサービス回復時間 | 4時間以内 |
| インシデント発生時及び解決時の連絡 | 指定された緊急連絡先にメール及び電話で連絡 | |
| データ管理 | バックアップデータ | 日次2) |
| 解約時のデータの取扱い |
C氏は, 表4から詳細調査が必要な内容を洗い出し, B社に質問し, 場合によっては調整することとした。
(1)販売サービスのサービスレベル目標との関連
C氏は, 販売アプリをB社PaaSに移行した場合, 販売サービスのサービスレベル目標が達成できるかどうかを調査した。“サービス時間”に関連した懸念事項があるので, (ア)サービス可用性について, B社に詳細を問い合わせた。また, “インシデント発生時のサービス回復時間”については, このままでは, (イ)PaaSに障害が発生したときにサービスレベル目標を達成できないおそれがあると考え, B社と調整することにした。
なお, 性能に関しては, 表2のトランザクション処理量の見通しに従ってサービスレベル目標が達成できるように, B社と契約することにした。
(2)データセンタ内のバックアップデータの取得方法
過去に他社で, ホスティングサービスにおける単一のハードウェア障害に起因して, バックアップデータの復元ができないというトラブルがあった。この事例では, バックアップデータの取得場所を本番データと同一の機器としていたので, バックアップデータの消失事象が発生した。C氏は, 同様の事象が発生しないようにするため, 本番データがあるデータセンタ内のバックアップデータの取得場所について, (ウ)B社に問い合わせることにした。
(3)解約時のデータの取扱い
C氏は, 更改後の販売システムが5年を経過した後, PaaSの利用を終了した場合にデータが消去されることを確認した。B社がデータを消去する前の取扱いについて, (エ)B社に確認すべき事項を整理し, 問い合わせることにした。
C氏は, B社からの回答及び調整の結果, 販売サービスのサービスレベル目標の達成に問題はないと判断し, 5年間の費用を算出することとした。B社から提示されたPaaSの年間費用は表5のとおりである。なお, サービス利用に先立って, 移行の費用も含めて一時費用として100百万円が必要になる。
| ピーク時間帯の1時間当たりの処理件数 | 1,500未満 | 1,500以上 2,000未満 | 2,000以上 2,500未満 | 2,500以上 3,000未満 | 3,000以上 |
|---|---|---|---|---|---|
| 年間費用(百万円) | 240 | 336 | 432 | 504 | 600 |
インシデントの連絡については, 現行の販売サービスのサービスレベル目標に決められていないが, 過去にインシデント発生から解決まで長時間を要したことを契機に, 運用担当者が運用を始めたとのことであった。
PaaSに障害が発生した場合, 障害の解決処理はB社が行う。PaaSの障害がサービス利用者に影響するインシデントの場合, 情報システム部は営業部に対してインシデントの解決についての説明責任をもつ。そこで, C氏は, PaaSに障害が発生した場合を想定して, (オ)B社と調整することにした。
〔PaaS案の検討〕について, (1)~(4)に答えよ。
本文中の下線部(ア)について, 確認すべき内容を40字以内で述べよ。
本文中の下線部(イ)の“サービスレベル目標を達成できないおそれがある”と考えた理由を, 40字以内で述べよ。
本文中の下線部(ウ)について, 同様の事象が発生しないようにするため, バックアップデータの取得場所について問い合わせることにした理由を40字以内で述べよ。
本文中の下線部(エ)について, 確認すべき事項を35字以内で述べよ。
〔候補案の比較〕について, (1), (2)に答えよ。
本文中の a に入る内容を, 数字で答えよ。
本文中の b に入る内容を, 数字で答えよ。
〔インシデント管理プロセスについての検討〕について, 本文中の下線(オ)でB社と調整すべき内容を, 30字以内で述べよ。