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Q社は,事務用品を製造販売する中堅企業である。Q社のシステム部は,受注システムのオンライン処理を受注業務サービスとして提供している。サービスの利用者は,Q社の営業部の営業担当者である。利用者は,受注業務サービスを利用して商品の受注業務を行う。Q社の営業日は,月曜日から土曜日までである。サービスの提供時間は,営業日の7時から23時までである。
受注システムが稼働する業務サーバのハードウェアの保守期限切れに伴い,システム部は受注システムを再構築し,新受注業務サービス(以下,新サービスという)を2022年3月から利用者に提供することになった。再構築では,業務サーバを更改し,受注システムのアプリケーションソフトウェア(以下,Tアプリという)を更改後の業務サーバに移行する。再構築前の受注システムは,システム障害の発生によって,利用者がサービスを利用できない状況になることがあった。新サービスでは,サービス可用性と保守性の向上が求められている。
| 種別 | サービスレベル項目 | サービスレベル目標 |
|---|---|---|
| サービス可用性 | サービス時間1) | 営業日の7時から23時まで (計画停止時間を除く) |
| 計画停止時間 | 5時間(第1土曜日の18時から23時まで) | |
| サービス稼働率 | 99.3%以上 | |
| 保守性 | 計画外の停止時間 | サービス停止2)1回当たり2時間以内 |
| 性能 | オンライン応答時間3) | 平均3秒以内 |
2022年3月の1か月間のサービスレベル目標(仮)の達成状況は,翌月にシステム部から営業部に報告される。
合意した1か月間のサービス時間の目標値の合計(以下,計画サービス時間という)は,2022年3月の場合,a時間となる。ここで,2022年3月の営業日の日数は27日である。また,サービス稼働率は,次の計算式で算出する。
(計画サービス時間-計画外の停止時間の合計)÷計画サービス時間
新サービスには表2に示す複数の組織が関わっている。
| 組織 | 機能 | 役割 | |
|---|---|---|---|
| Q社 | 営業部 | サービス利用 | 新サービスを利用する。 |
| システム部 | サービス提供 | 営業部に対して新サービスを提供する。 | |
| システム運用 | 受注システムのシステム運用を担う。 | ||
| R社 | ソフトウェア保守 | Tアプリのソフトウェア保守を担う。 | |
| S社 | ハードウェア保守 | 受注システムのハードウェア保守を担う。 | |
R社は再構築前のTアプリのソフトウェア保守を,S社は受注システムのハードウェア保守を担当している。システム部は,R社及びS社(以下,それぞれをサプライヤーという)と,サービスに関する取決めを契約に定めている。これらの契約は,新サービスの開始後も継続することとしている。システム部とR社との主な契約事項を表3に,システム部とS社との主な契約事項を表4に示す。
| 項番 | 契約事項 |
|---|---|
| 1 | システム部からの調査依頼,及びインシデントの解決の依頼を毎日7時から23時まで受け付け,調査依頼の回答又はインシデントの解決を行う。 |
| 2 | 調査の結果,Tアプリの不具合が判明した場合,Tアプリに関する改修を行う。 |
| 項番 | 契約事項 |
|---|---|
| 1 | システム部からの調査依頼,及びインシデントの解決の依頼を毎日7時から23時まで受け付け,調査依頼の回答又はインシデントの解決を行う。 |
| 2 | 調査の結果,ハードウェアの部品交換が必要と判明した場合,部品交換の依頼から交換までを90分以内に行う。 |
なお,再構築後の受注システムのハードウェアには,新サービスの性能要件を満たす必要があることから,S社推奨の新製品を採用した。
| 発生日 | 3月4日 | 3月10日 | 3月19日 |
|---|---|---|---|
| 計画外の停止時間 | 150分 | 30分 | 20分 |
U氏は,初回実績値が表1に示すサービスレベル目標を達成できているかどうかを評価し,未達成の場合は改善策を検討することとした。
U氏が初回実績値を算出したところ,サービス稼働率はb%となった。
| 項番 | 手順 | 内容 | 所要時間 |
|---|---|---|---|
| 1 | 検出 |
| 20分 |
| 2 | 診断 |
| 20分 |
| 3 | 修理 |
| 90分 |
| 4 | 復旧 |
| 10分 |
| 5 | 回復 |
| 10分 |
| 合計 | 150分 | ||
U氏は,当該インシデントの問題と同じ磁気ディスク装置の故障によるインシデントが再発した場合に,現状のままではサービスレベル目標を達成できないと考えた。そこで,U氏は,表6のそれぞれの手順の所要時間に焦点を当て,(イ)一つの手順の改善を行うことによって,サービスレベル目標を達成できると考えた。そこで,U氏は,(ウ)サプライヤーとの契約内容を調整することとした。
〔サービスレベル目標の設定〕について,(1),(2)に答えよ。
本文中の下線(ア)で,正式なサービスレベル目標は,1か月後に決定する方式としている。サービス提供者としてのシステム部の立場から,このような決定方式とした目的について,30字以内で述べよ。
aの値を整数で求めよ。
〔新サービスの開始から1か月間の状況〕について,bのサービス稼働率を%単位で求め,小数第2位を四捨五入して小数第1位まで答えよ。ここで,2022年3月の営業日の日数は27日である。
〔3月4日のサービス停止の詳細〕について,(1),(2)に答えよ。
本文中の下線(イ)について,U氏が改善を行うことにした手順を表6から一つ選び,項番で答えよ。また,その理由を25字以内で述べよ。
本文中の下線(ウ)について,調整すべき内容を30字以内で述べよ。
〔システム部内の振り返り〕について,本文中の下線(エ)で,U氏がインシデントの検出に着目したのはなぜか。考えられる理由を,30字以内で述べよ。