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K 社は,代理店や金融機関などを通じて保険商品を販売する大手生命保険会社である。K 社は,金融機関で顧客に保険商品を販売する際の業務効率化,利便性向上を目的として,保険申込システムを見直し,新たな保険申込システム(以下,新システムという)を構築することにした。
金融機関の窓口で保険商品を販売する職員(以下,募集人という)は K 社の保険申込システム(以下,現行システムという)を利用し,業務を実施している。現在の業務と現行システムの概要は,次のとおりである。
(1) ニーズ喚起業務
募集人は,保険募集のコンプライアンス指針にのっとり,取扱いのある保険商品から顧客に最適なプランを考え,顧客に合った保険商品を提案する。
(2) 保険提案書作成業務
募集人は,現行システムを利用して保障内容や保険料などが記載されている保険提案書(以下,提案書という)を作成する。
現行システムに保険商品,生年月日,性別,保険期間と保険料の払込期間といった保険条件を入力し,これらの保険条件に合った保険料を試算し提案書を作成する。提案書を作成する際,一意となる提案書の番号(以下,提案書番号という)を現行システムが付与する。
作成した提案書を印刷して顧客に保障内容や留意事項を説明する。K 社では,顧客に提案書を説明する際,必ず印刷して説明することにしている。
(3) 保険提案書再作成業務
募集人は,同じ顧客で同じ保険商品の提案書を過去に作成したことがある場合,作成済みの提案書の保険条件を利用して,新しい提案書を作成する。
現行システムを利用して新しい提案書の基となる提案書を検索し,その提案書を選択して再作成することで,元の提案書の保険条件を引き継いだ新規の提案書が作成される。
その提案書の保険条件を変更し,新しい提案書を印刷して顧客に説明する。K 社では,提案書を再作成する際に①同じ提案書番号で保険条件が異なる印刷物がないようにしている。
(4) 保険申込書作成業務
募集人は,顧客から申込みがあった場合,現行システムを利用して保険申込書(以下,申込書という)を作成する。申込書には提案書番号が記載されており,申込書の基になった提案書の内容と不整合にならないようにしている。募集人は,印刷済みの提案書の提案書番号を現行システムに入力し,提案書の内容から申込書を作成する。作成した申込書を印刷し,必要書類として,保険商品ごとの重要事項説明書,引受判断に必要な健康状態を記載する告知書,保険条件が顧客の意向と一致していることを確認してもらうための意向確認書を準備する。
(5) 申込手続業務
募集人は,保険申込書作成業務で印刷した申込書,重要事項説明書,告知書,及び意向確認書を顧客に提示し,必要な項目の記入と署名を依頼して記入内容を確認する。申込書には,保険契約を結ぶ顧客(以下,契約者という)と,保険の対象になる顧客(以下,被保険者という)が署名する。契約者と被保険者が別人の契約では,被保険者が同意した上で,契約者と被保険者それぞれが署名する必要がある。必要な項目の記入完了後,顧客控え書類を顧客に手渡す。また,保険料の口座振替依頼書の記入を依頼して記入内容を確認する。
申込書を作成開始してから申込手続業務を完了するまでの時間を手続所要時間と呼ぶ。
(6) 申込手続事後業務
募集人は,申込手続業務完了後,契約時の確認内容や特記事項を取扱報告書に記入する。募集人は,責任者に申込書,告知書,意向確認書,及び取扱報告書を確認してもらう。責任者は,書類一式の内容をチェックし,問題がない場合は K 社に郵送する。
(7) 契約手続業務
K 社は,郵送された書類の内容を契約管理システムに入力する。入力した内容を査定し,問題がない場合は,保険証券を契約者に郵送する。現在の業務では,申込書を作成開始してから K 社へ書類一式が到着し,契約管理システムに入力するまでの時間を申込書到着所要時間と呼ぶ。
新システムに対して,次のような要望が出された。
新システムは,新システムへの要望を全て満たした上で,タブレット端末からも利用可能にする。新システムの機能概要を表 1 に示す。
| 機能名 | 機能概要 |
|---|---|
| 提案書作成 |
|
| 提案書検索 |
|
| 申込書作成 |
|
| 申込書検索 |
|
| ペーパレス手続メニュー |
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| 申込確認 |
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| 申込書入力 |
|
| 告知手続 |
|
| 払込方法選択 |
|
| 書類印刷 |
|
| 取扱報告書作成 |
|
| 申込書承認 |
|
| 申込データ連携 |
|
| 実績集計 |
|
〔現在の業務と K 社の保険申込システムの概要〕について,本文中の下線①のようにしている理由を業務上の観点から 40 字以内で述べよ。
新システムの設計について,(1)〜(4)に答えよ。
ペーパレス手続から書面手続に切替え可能な状況にある申込書データの申込ステータスを表 1 中の字句を用いて全て答えよ。
改ざん検知を考慮した設計が必要な新システムの機能を,表 1 中の機能名を用いて全て答えよ。
本文中の下線②の不備対応時間の短縮を考慮して設計した新システムの機能を 表 1 中の機能名を用いて全て答えよ。また,考慮した内容を 20 字以内で述べよ。
本文中の下線③の要望を考慮して設計した新システムの機能を表 1 中の機能名を用いて答えよ。また,考慮した内容を 25 字以内で述べよ。
実績集計機能について,(1),(2)に答えよ。
表 1 中の下線④は,どのような値を算出すればよいか。表 1 中の機能概要中の字句を用いて 40 字以内で述べよ。
表 1 中の下線⑤は,どのような値を算出すればよいか。表 1 中の機能概要中の字句を用いて 35 字以内で述べよ。