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消耗品の集中購買化とそれに伴う業務システムの新規構築に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。
A 市は,近隣市町村との市町村合併を経て広い面積を有する自治体である。職員の多くは本庁舎に勤務しているが,面積の広い自治体であることから,合併前の庁舎を支所として現在も残しているほか,市税事務所,まちづくりセンターなどの数十の施設が地域内に点在している。また,同じ部門でも職員によってふだん勤務する施設が異なる場合がある。
物品や委託業務の調達及び契約手続は,A 市の条例,規則及び要綱(以下,A 市規定類という)で決まっており,調達額が少額である文房具,コピー用紙,乾電池などの消耗品については,各部門が必要なタイミングで直接調達できる。ただし,少額であっても A 市規定類に基づき,次に示す手続を行う必要があるので,調達の頻度が高い部門では事務負担が大きくなっている。
事業者への支払関連の事務は会計課で行う必要があり,各部門からの支払伝票が多く回ってくるので,確認と支払手続が相当な事務負担になっている。
A 市では,業務改革の取組の一環として,各部門で実施している消耗品の購買に係る業務について,各部門で直接調達せず,A 市全体で集中化を目指すことにした。消耗品の集中購買化の目的として,各部門及び会計課の事務負担の軽減に加えて,一括調達による価格の低減と,使用量の適正化も目指す。
消耗品の購買に係る業務の運用を次のように見直すことにした。ただし,調達,契約及び支払手続に関する A 市規定類の改正は行わず,当面は従来どおりのルールに基づ記くことにした。
消耗品の集中購買化を進めるに当たり,各部門が納入指示を行い,それを事業者に通知し,A 市と事業者が出荷,納入,検収などのステータス及び実績を確認できる業務システム(以下,管理システムという)の新規構築を検討することにした。管理システムは,A 市が契約するクラウドサービス上で運用し,A 市と A 市の契約先事業者がインターネット経由で共同利用する形態とする。
総務課,会計課及びデジタル推進課のメンバーによるプロジェクトチームを立ち上げ,民間企業向けの購買関連の SaaS,ソフトウェアパッケージなど(以下,購買 PKG という)を調査した。調査した結果,購買 PKG が一般的に有する主要機能を表 1 のとおり整理し,それらを参考に,A 市として管理システムに求める個別要件を具体的に検討することにした。
| 機能分類 | 機能名 | 機能概要 |
|---|---|---|
| 注文部門向け | 商品カタログ機能 | 商品の仕様,注文単位,販売単価などの情報を商品カタログとして,検索・参照ができる。 |
| 商品カタログ注文機能 | 商品カタログから商品を選択し,数量を指定し,商品を注文できる。 | |
| 相見積取得及びスポット注文機能 | 商品カタログに登録されていない商品について,複数のサプライヤーに対して一括で相見積依頼を実施し,サプライヤーからの見積回答を確認し,指定するサプライヤーに対して注文できる。 | |
| 検収結果登録機能 | 商品の納入を確認し,検収結果を登録できる。 | |
| ワークフロー機能 | 注文の際に,部門長の承認・差戻しができる。 | |
| 購買部門向け | 購買ステータス管理機能 | 部門別及び商品別の注文商品の出荷待ち,出荷済,納入済,検収済のステータスを確認できる。 |
| 予算管理機能 | 部門ごとの予算を設定できる。実績に基づき予算の消化状況を管理し,予算を超過する場合は,アラートを表示して注文を制限できる。 | |
| データ集計機能 | 商品,サプライヤー,年月,部門及びステータス別の合計数量,合計金額を集計できる。 | |
| 外部システム連携機能 | 会計システム向けに支払に関するデータを出力できる。 | |
| サプライヤー情報登録機能 | サプライヤーの社名,担当者名,担当者連絡先を登録できる。 | |
| サプライヤー向け | 注文請処理機能 | 納入予定日を含めた注文請処理ができる。 |
| 出荷登録機能 | 注文商品の出荷状況を登録できる。 | |
| 注文ステータス管理機能 | 自社宛ての注文商品の出荷待ち,出荷済,納入済,検収済のステータスを確認できる。 | |
| 帳票出力機能 | 注文請書,納品書を PDF で発行できる。 | |
| 商品カタログ登録機能 | 商品ごとに仕様,注文単位,販売単価などを設定できる。 | |
| 商品単価変更機能 | 商品の販売単価の変更ができる。 | |
| 在庫管理機能 | 商品ごとに注文可能な在庫数を登録し,実績に基づき,在庫数を自動更新する。在庫がなくなったら商品カタログ注文機能からの注文を制限できる。 |
購買 PKG の主要機能のうち,注文部門向け機能は各部門の担当者に,購買部門向け機能は総務課の担当者に,サプライヤー向け機能は事業者に利用させることにした。ただし,サプライヤー向けの機能に位置付けられている商品カタログ登録機能と在庫管理機能については,事業者ではなく総務課で利用することができることを,購買 PKG を選定する際の条件にした。また,A 市の消耗品の購買業務で利用すると業務上支障を来す機能もあるので,特定の機能を利用できないように制限できることも選定条件にした。
プロジェクトチームの中で購買 PKG の利用を検討したところ,A 市の集中購買化後の運用を想定した場合に,主要機能に加えて次に示す機能が必要という意見が挙がった。
上記の意見に対して,標準機能又は簡易な設定で満たすことができる購買 PKG を選定し,できる限りカスタマイズをしないで対応する方針とした。
〔消耗品の集中購買化の検討〕について,総務課が事業者から受領した請求書の請求内容を確認する際に,表 1 のどの機能を利用し,請求金額が何と一致することを確認するのか。表 1 中の機能名を一つ挙げ,請求金額との一致を確認する金額を 25 字以内で答えよ。
〔機能要件の整理〕について,A 市の消耗品の購買業務で利用すると業務上支障を来すと判断した機能を表 1 の中から二つ答えよ。また,業務上支障を来すと判断した理由をそれぞれ 25 字以内で答えよ。
〔管理システムに求める個別要件〕について答えよ。
納入指示の際に指定ができるようにしたい内容を 10 字以内で答えよ。
商品カタログ注文機能について,各部門が年度末間際の一定期間利用できないようにしたい理由を 40 字以内で答えよ。
在庫管理機能を利用する用途は何か。30 字以内で答えよ。また,どのような状況のときに,物品ごとの在庫数の増減ができるようにしたいか。40 字以内で答えよ。