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会員向けサービスに関わるシステム改善に関する次の記述を読んで、設問に答えよ。
E 社は,カードローン事業を全国に展開する大手消費者金融会社である。E 社は,カードローンの契約を締結した顧客(以下,会員という)に各種サービス(以下,会員サービスという)を提供している。現在,会員の利便性向上と業務の効率化を目的として会員サービスに関わる業務及びシステムの改善を進めている。
E 社は,カードローンの申込みを受け付けると,審査を行い,契約を締結してカードを発行している。会員は,発行されたカードを利用して,契約した貸出枠(以下,限度額という)の範囲で ATM を通じて資金を借りることができる。E 社では,ATM での貸付け以外に,インターネット経由で貸付けの申込みを受け付け,会員の預金口座へ振り込むサービスも提供している。
契約時の限度額は,本人確認書類,収入証明書,E 社での借入額及び他社での借入額などの情報を基に決定される。限度額は,契約中に見直されることがある。具体的には,転職,転籍又は退職の理由で勤務先の変更があった場合や収入に大きな変動があった場合に,見直しが行われる。
E 社では,貸付けのリスクと会員の情報を正確に評価するために,会員から提出された収入証明書に有効期限を設け,その有効期限が到来する 3 か月前に再提出を依頼している。
会員は,借入残高が 0 円となる(以下,完済という)まで,毎月の返済日(以下,約定返済日という)に口座振替で返済する。実際に口座から引き落とされる日(以下,実約定日という)は,約定返済日から金融機関の営業日を基に決定する。口座から正常に引き落とすことができたかどうかを金融機関が E 社に連携するまでには数営業日掛かる(以下,この期間を口振結果営業日数という)。また 1 年に 2 回まで,事前に決めた月(以下,ボーナス月という)に毎月の返済額に上乗せして返済することができる。会員は,口座情報,約定返済日,毎月の返済額,2 回のボーナス月及びボーナス月の上乗せ金額(以下,約定条件という)を決め,契約する。
E 社は,会員の返済計画をサポートするために,約定条件を柔軟に調整するサービスも提供している。ただし,毎月の返済額が利息より少なくならないように,またボーナス月の変更の際にはボーナス月が 1 年に 3 回以上とならないように調整している。
E 社の関連システムは,フロントシステム,審査システム及び基幹システムである。フロントシステムは,基幹システムと連携しており,基幹システムで管理している会員情報と契約情報を利用して会員サービスを提供している。審査システムは,限度額変更などの審査に利用する。
会員情報は,漢字氏名,カナ氏名,生年月日,電話番号,電話番号ステータス,メールアドレス,収入証明書有効期限,自宅住所及び勤務先情報である。電話番号ステータスの初期値は,“正常”としており,電話で会員に連絡した際に電話番号が無効であった場合に,“無効”に変更している。契約情報には,約定条件,契約商品,限度額,利率,契約ステータスなどが含まれる。契約ステータスは,“正常”と“解約”の二つの値があり,契約ステータスが“解約”の場合は,フロントシステムを利用できないようにしている。
基幹システムでは,金融機関に口座振替を依頼し,金融機関から口座振替の結果を受領した日に借入残高を更新している。口振結果営業日数は金融機関によって異なるので,基幹システムの金融機関マスターで管理している。
現在の会員サービスの概要は,次のとおりである。
(1)お知らせサービス
会員は,フロントシステムにログインすることで会員個々人のトップページ(以下,マイページという)を表示することができる。マイページには,会員個々人向けのメッセージ及び各種サービスを利用するためのメニューを表示している。
(2)各種変更サービス
会員は,フロントシステムを利用して,電話番号,メールアドレス,自宅住所,勤務先情報及び約定条件を変更することができる。各種変更画面に入力された内容をフロントシステムから基幹システムに連携し,基幹システムは,入力された内容を精査して会員情報と契約情報を変更する。
勤務先情報には,勤務先名,勤務先住所,勤務先電話番号,入社年月などが含まれており,勤務先情報を変更する際には,変更する理由(以下,勤務先変更理由という)を確認している。勤務先変更理由には,転職,転籍,退職,転勤,会社の住所変更又は社名変更がある。E 社では,勤務先情報の変更で再度審査して限度額を再設定する場合があるので,フロントシステムから基幹システムに連携された勤務先変更理由を事務部門で確認し,勤務先変更理由によっては審査システムに審査を依頼する。
約定条件の変更でボーナス月を変更する場合には,事務部門で変更内容を確認し,ボーナス月の反映日を調整している。
(3)借入サービス
会員は,フロントシステムを利用して,金額を指定することで,口座振替先として登録している口座(以下,振替先口座という)に指定した金額を借り入れることができる。借入画面に入力された金額をフロントシステムから基幹システムに連携し,基幹システムは,入力された金額と契約情報を精査した上で振替先口座に送金する。
(4)限度額の変更サービス
会員は,フロントシステムを利用して,限度額の変更を申し込むことができる。限度額の変更申込画面で,希望する限度額,年収及び他社借入額を入力し申し込む。申込みを受け付けた事務部門は,必要に応じて審査する。収入証明書が必要な場合は,会員に収入証明書を郵送で提出するように依頼している。収入証明書が E 社に到着した後,事務部門が内容を確認し,審査システムに審査を依頼する。また,E 社では,審査が完了した後に限度額変更に関する書類を会員へ郵送する。そこで,書類が確実に届くようにするために,事務部門が会員の現在の住所が変更されていないかどうかを電話で確認している。
(5)各種情報照会サービス
会員は,フロントシステムを利用して,会員情報,契約情報,取引明細,返済予定表,借入残高及び契約変更履歴を確認することができる。フロントシステムは,基幹システムで管理している情報を取得し,各種情報照会画面にそれらの情報を表示する。各種情報照会画面には,実約定日も表示しており,会員は,次回の口座振替日を確認できる。
(6)解約サービス
会員は,フロントシステムを利用して,カードローンの契約を解約することができる。解約画面に入力された内容をフロントシステムから基幹システムに連携し,基幹システムは,契約情報を精査した上で契約ステータスを“解約”に変更する。借入残高がある場合は解約を受け付けない。
(7)問合せサービス
会員は,フロントシステムを利用して,問合せをすることができる。事務部門は,問合せの内容を確認し,会員情報のメールアドレスに電子メールで回答している。
(8)キャンペーンサービス
キャンペーンの対象となる会員に事務部門から電話で連絡し,キャンペーンの内容を説明している。カードローンを申し込んだ後に会員が電話番号を変更して連絡が取れないこともある。
関連部署から会員サービスに関わる,次のようなシステム改善要望が出された。
E 社情報システム部の F 課長は,システム改善の方針を次のように検討した。
システム改善要望とシステム改善の方針を踏まえ,F 課長は,フロントシステムと基幹システムの改善点を,次のように検討した。
(1)フロントシステムの改善点
(2)基幹システムの改善点
〔会員サービスに関わるシステム改善要望〕について,口座振替に伴う次回の借入残高の更新日を導出する方法を 40 字以内で答えよ。
〔システム改善の方針〕について,本文中の下線①で,利用可能とした会員サービスを全て答えよ。
〔各システムの改善点〕のフロントシステムの改善点について答えよ。
本文中の下線②について,どのようなことを考慮して反映日を導出するのか。40 字以内で答えよ。
限度額の変更申込画面に項目を追加したのは,何を確認するためか。10 字以内で答えよ。
本文中の下線③について,マイページにメッセージを表示する条件が二つある。その条件を会員情報の属性を用いて,それぞれ 25 字以内で答えよ。
〔各システムの改善点〕の基幹システムの改善点について答えよ。
本文中の下線④について,どのような条件の場合に審査システムと連携するか。その条件を 25 字以内で答えよ。
本文中の下線⑤について,ある条件とはどのような条件か。30 字以内で答えよ。