データベーススペシャリスト試験(DB)概要【2025年最新版】
どんな試験?
データベーススペシャリスト試験(DB)は、IPA(情報処理推進機構)が実施する高度情報処理技術者試験(レベル4)の一つで、データベース分野の最高峰に位置づけられる国家試験です。設計・運用・性能・信頼性・セキュリティを横断して問われ、実務に直結する知識と論理的説明力が求められます。
メモ: 2026年度(令和8年度)からCBT(Computer Based Testing)方式へ移行予定です。出題形式・試験時間は従来踏襲の見込みです。
試験の基本情報
- 試験名: データベーススペシャリスト試験(Database Specialist Examination)
- 実施機関: IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)
- 区分: 高度情報処理技術者試験(レベル4)
- 実施方式: 2026年度からCBT方式へ移行予定(形式・時間は概ね継続)
- 実施時期: 毎年 秋期(10月)に年1回実施予定
- 受験料: 7,500円(税込)
※ 以前は春期実施でしたが、現在は「秋期に年1回」で運用されています。
試験の構成・出題形式
CBT移行後も区分・時間は従来踏襲の見込みです。
| 区分 | 出題形式 | 試験時間 | 出題数・解答数 |
|---|---|---|---|
| 科目A-1試験(旧午前1) | 多肢選択式(四択) | 9:30~10:20(50分) | 出題30問・解答30問 |
| 科目A-2試験(旧午前2) | 多肢選択式(四択) | 10:50~11:30(40分) | 出題25問・解答25問 |
| 科目B-1試験(旧午後1) | 記述式 | 12:30~14:00(90分) | 出題3問・解答2問 |
| 科目B-2試験(旧午後2) | 記述式 | 14:30~16:30(120分) | 出題2問・解答1問 |
科目A-1試験(旧午前1)は、直近の応用情報技術者試験や他の高度試験合格による免除制度があります(条件はIPA告知を要確認)。
合格率と難易度
- 例年の合格率はおおむね13〜15%程度(年度により変動)
- 高度試験の中でも難関。特に午後の記述で差がつきます
- 合格者は年間で約2,000人前後で、希少性の高い資格
難易度の目安は次の通りです。
- 科目A-1・科目A-2(旧午前1・II): 過去問演習で対策可能。出題傾向が安定し再出題も多い
- 科目B-1(旧午後1): 短文記述中心。SQL性能評価や設計の応用力を問う
- 科目B-2(旧午後2): 長文記述。要件を読み解き、設計方針を論理的に説明する力が必要
実務経験に加え、体系的な学習(基礎理論〜設計〜運用のつながり)がないと合格は難しいレベルです。
対象者像(求められる役割)
- DBの高度な専門知識を有し、情報システム基盤の企画・要件定義・設計・運用・保守を主導できる
- データ資源管理、信頼性・効率性・安全性を確保できる中核人材
- プロジェクトで下位メンバーへの指導・教育を担えるエンジニア
出題範囲(例)
- データモデル(ERモデル、正規化、リレーショナルモデル)
- データベース設計(論理設計・物理設計)
- SQL(DDL/DML、パフォーマンスチューニング)
- トランザクション管理・並行制御・障害回復(リカバリ)
- 分散DB、クラウド・大規模環境での設計・運用
- セキュリティ(アクセス制御・暗号化・監査ログ)
- データ資源管理とデータアーキテクチャ
科目A群(旧午前試験)は基礎理論〜用語が広く問われ、科目B群(旧午後試験)は実務シナリオに基づくケーススタディが中心です。
取得メリット
- 専門性の証明: データベース分野の最上位レベルの国家資格
- キャリアアップ: DBA、データアーキテクト、ITコンサルなどで優位に
- スキルの体系化: 実務経験の知識整理・体系化に有効
- 待遇改善: 企業によっては資格手当や昇給・昇格要件に採用
- ステップアップ: SA(システムアーキテクト)、ST(ITストラテジスト)等への橋渡し
直近の受験者数・合格者数の推移
直近の公表データをもとに整理しています(単位: 人)。年度により実施方式や日程が変わる場合があります。
| 年度(期) | 応募者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和6年度(秋期) | 14,549 | 10,120 | 1,744 | 17.2% |
| 令和5年度(秋期) | 13,121 | 8,980 | 1,664 | 18.5% |
| 令和4年度(秋期) | 12,399 | 8,445 | 1,486 | 17.6% |
概ね受験者は8千〜1万人規模、合格者は毎年2千人弱で推移し、合格率はおおむね15%前後です。詳細や最新値はIPAの公表資料をご確認ください。
まとめ
DBは、データベース設計・運用のプロフェッショナルを証明する難関国家資格です。2026年度からCBTへ移行予定ですが、範囲・形式は従来踏襲の見込みのため、過去問中心の対策は引き続き有効です。データ活用が前提となる今、長期的に価値が高まる「キャリアの武器」になる資格と言えます。
この記事を書いた人
シカクネコ
情報処理技術者試験を中心に、IT・ビジネス系資格の学習法や試験対策についてわかりやすく発信しています。実際の受験経験をもとに、効率的な勉強法をお届けします。
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